こんにちは、ボイストレーナーのKです。
さて今回はヘッドボイスについて説明させていただきます。
ヘッドボイスを習得する事はミックスボイスを手に入れる為には避けては通れません。
また、ヘッドボイスを習得すると高音域の発声が格段に成長します!
ヘッドボイスとは主に高音で使われる発声方法です。
音色としては、柔らかく美しい音色が特徴です。
オペラやクラッシク歌手のソプラノの方が出す声を想像していただければイメージがつきやすいと思います。
何度も書かせていただきますが、オペラやクラッシック歌手だけでなく声の共鳴度合いや声帯のコントロール次第で様々な音色を作り出す事ができます。
なのでPOPSやROCK、R&Bなど様々なジャンルの音楽に適した発声法でもあります。
ソプラノ歌手と書きましたが、もちろん男性にもおススメの発声法です。
と言いますか、高音を力任せに発声しがちな男性には必要不可欠な発声法です。
まずは、声を共鳴させる位置から説明していきましょう。
肺から送られてきた空気で声帯を振動させてできた声の元を 口腔や鼻腔に共鳴に響かせて音を増幅させます。
鼻腔とは鼻の中の空間の事を指すのですが中々イメージを掴めない人もいらっしゃると思いますので、 googleの画像検索結果を載せておきます。
鼻腔の google画像検索結果ここで一つトレーニングを紹介しますので、それでヘッドボイス時の共鳴の感覚を掴んでいきましょう。
まずは少し高めの音程で「ヒィ~」と発声してみて下さい。
男性の場合はE4かF4あたり。
女性の場合はB5かC6ぐらいの音程で発声してみましょう。
(紹介した音程が高すぎる場合はそれより下の音程でも構いません。)
その時の注意点なのですが、舌を少し下げ、そして軟口蓋から口蓋垂を上げて口腔の空間を確保します。
そして、その口腔の空間に「ヒィ~」という声を共鳴させます。
そして、その共鳴させた音を鼻腔に向け共鳴させていきます。
感覚としては上顎の真ん中から後ろ、軟口蓋から口蓋垂の間に声を向けて鼻腔に入れ込み共鳴させていく感覚です。
次に声帯の使い方について説明しましょう。
ヘッドボイス時はいわゆる「芯のある裏声」を使います。
「芯のある裏声」とはファルセット・裏声ではあるのですが、息漏れをせずファルセット・裏声ではあるのですが、適度に声帯を閉鎖し発声します。
「芯のある裏声?」
「ファルセット・裏声なのに適度に声帯を閉める?」
とハテナマークが浮かんだ人もいると思います。
こちらのトレーニング方法もかなり複雑になってきますので「声帯のコントロール」というカテゴリーを作って、そのコラムを用いながら具体的に紹介していきたいと思いますので楽しみに待っていて下さい!
まずは、息漏れをしていてもいいので普段のファルセット・裏声を使ってヘッドボイスの感覚を掴んでみましょう!
1982年(昭和57年生まれ)
アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。
その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。
今まで指導してきた生徒数は300人を超える。