• 声帯の質によってやるべきトレーニングが違う? | ボイストレーナーKの個人ボイストレーニング

声帯の質によってやるべきトレーニングが違う?

今回は前回のコラム「そもそもボイストレーニングとは何なのか?」の続きを書かせていただきます。
まだ読んでいない人は是非読んでみてください。

前回の最後に「声帯は人によって性質が違う」という事を書かせていただきました。

この事を理解しているのと、していないのではボイストレーニングの効果が全然変わってくるので詳しく説明させていただきますね。

人はそれぞれ容姿や身長、体重などが違うように声の元や音程を作り出す声帯も違います。

例を出すと生まれ持った声帯の形や普段の生活習慣の中で

1,地声(≒チェストボイス)が強すぎる人
2,ファルセット(≒ヘッドボイス)が強すぎる人
3,声帯の閉鎖が強すぎる人
4,声帯の閉鎖が弱すぎる人

と様々です。

そして、高い音でも低い音でも、強くも柔らかくも自由自在に歌えるようになるにはミックスボイスの習得が必要不可欠になります。

そこでミックスボイスを習得する為には上記の1~4などの項目を偏る事なく、バランス良く鍛えていく必要があります。

例えば、

・地声(≒チェストボイス)が強すぎる人はファルセット(≒ヘッドボイス)を鍛えるトレーニングを行いバランスを整える
・ファルセット(≒ヘッドボイス)が強すぎる人は地声(≒チェストボイス)を鍛えるトレーニングを行いバランスを整える

などです。
(※少し専門用語を使わせていただきましたが、それぞれの説明は別カテゴリーで説明させていただきますね。)

ここでとても重要な事をお話しさせていただきます。

生まれつきや生活習慣によって声帯の質が違うという事は
人によって効果のあるトレーニングと逆効果になってしまうトレーニングが存在する」という事です。

ボイストレーニングには様々なメソッドがあります。
それには一つ一つ明確な目的があります。

例えば、上記に挙げた例で照らし合わせていくと

・地声(≒チェストボイス)を強化するトレーニング
・ファルセット(≒ヘッドボイス)を強化するトレーニング
・声帯の閉鎖を強めるトレーニング
・声帯の閉鎖を弱めるトレーニング

など様々です。

重要な事なので繰り返し言いますが、強くも柔らかくも自由自在に歌えるようになるにはミックスボイスの習得が必要不可欠になり偏る事なくバランス良く鍛えていく事が最重要です。

なので「地声(≒チェストボイス)が強すぎる人」が「地声(≒チェストボイス)を強化するトレーニング」をしてもあまり意味はなく、むしろ高音で詰まりや不安定さを助長させてしまう事にもなります。

逆もしかりで、

「ファルセット(≒ヘッドボイス)が強すぎる人」が「ファルセット(≒ヘッドボイス)を強化するトレーニング」をしても強い声で歌えるようにはならないという事です。
(※これは声帯トレーニングだけではなく、共鳴トレーニングなど他の種類のトレーニングにも当てはまります。)

現時点であなたの声帯はどのような状態にあり、どのようなボイストレーニングが効果的なのか?
逆効果になってしまうのか?

を適切に理解して、トレーニングに励む事が必要不可欠になってきます!

逆に言えばそこをしっかり理解し、適切なトレーニングを行えば

現時点で

・高い声が出ない人は高い声が出るようになる
・低い声が出ない人は低い声が出るようになる
・声が詰まって苦しくなる人はそれを解消できるようになる
・柔らかい声が出せない人は柔らかい声が出せるようになる
・声に迫力がない人は迫力のある声を出せるようになる
・すぐに声が枯れてしまう人は枯れないようになる

など、理想とする歌声に近づける事ができるので、現在自分の歌に満足ができていない方や「私は歌の才能がないのかな~」と思っている人も安心して下さいね♪

「ボイストレーニングとは」一覧へ戻る

「オンラインボイストレーニング」一覧

【動画講座】ボイストレーニングタイムズ一覧

体験レッスンの申込

SKYPEボイストレーニング

オンラインボイストレーニング

ボイストレーナープロフィール

ボイストレーナーK

1982年(昭和57年生まれ)

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。


体験レッスンのお申込