そもそもボイストレーニングとは何なのか？Part2

それでは引き続き
「そもそもボイストレーニングとは何なのか？」という事を説明させていただきますね！

前々回のコラムでボイストレーニングとは

「声を出す上で安全かつ適切な

1、声帯の動かし方を学び（声帯トレーニング）
2、声を共鳴させる方法を学び（共鳴トレーニング）
3、ブレス（息）をコントロールし、発声をする方法を学ぶ（ブレストレーニング）

この3要素がボイストレーニングとなります。」

と説明させていただきました。
それをさらに詳しく説明していきます。

まずは
「1、声帯の動かし方を学ぶ（声帯トレーニング）」についてです。

ボイストレーナーをしていてよく質問も受けますし、多くの方が関心を持っていると思うのですが、この「声帯トレーニング」を行う事によって高い声が出るようになってきます。

しかも、高度なトレーニングをすればハリのある高音も柔らかな高音も自由自在に歌えるようになってくるのです。

それも喉に負担をかけず、軽やかに出す事ができるようになります。

今現在、高い声が出ない事に悩んでいる方にとっては嘘のような話しかもしれませんが、今までの生徒さんの中でしっかりトレーニングをして下さっ方のほとんどが1オクターブ近く高音が伸びていますよ。

そして、
「2、声を共鳴させる方法を学び（共鳴トレーニング）」についてです。

歌というのは様々な要素が絡みあって構成されているので、声帯トレーニングやブレストレーニングも必要なのですが、この共鳴トレーニングを行う事によってあなたの歌声に声量が増し、迫力が出てくるようになってきます。

今現在、
「声量が足りないな～」
「いまいち迫力がないな～」

と歌声に不満を持っていらっしゃる方は、共鳴トレーニングを行う事によって解消されてきます。

次に、
「3、ブレス（息）をコントロールし、発声をする方法を学ぶ（ブレストレーニング）」です。

ブレス（息）というのは歌声の基本・元になります。

ブレス（息）をコントロールする事によって、大きな声も小さな声もコントロールする事ができますし、歌声に安定感が増します。

また、ロングトーン（長時間音を伸ばす事）やクレッシェンド（だんだん音を大きくする）やデクレッシェンド（だんだん音を小さくする）など繊細なニュアンスを作り出す事ができるようになるのです。

以上が「ボイストレーニングって何なんですか？」という問いに対する答えです。

これだけでもあなたの歌が上達する事は間違いないのですが、さらに上を目指すにはその他のトレーニングも積まないといけません。

次回のコラムではその事に関して書かせていただきますね！

1982年（昭和57年生まれ）

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。