今回は前回まで書かせていただいた、ボイストレーニングをする事によってあなたの歌声がどのように変わっていくのか?
という事に加え、その他の歌を上達させるためのトレーニングをご紹介させていただきます。
そのトレーニングとは
1、音感トレーニング
2、リズムトレーニング
3、歌唱トレーニング
の 3つになります。
ボイストレーニングが声自体のレベルを上げる事にフォーカスしたトレーニングであるのに対して、上記の 3つは、ボイストレーニングによって洗練されたあなたの声をいかに「歌」に導入していくか?という角度のトレーニングになります。
「 1、音感トレーニング」と「 2、リズムトレーニング」の重要性は説明するまでもありませんよね。
どんなにいい声で歌っていても音程がずれていたり、リズムがずれていたら残念極まりない。
歌が上手いとは言えなくなりますもんね。
重要かつ、奥が深いのは「 3、歌唱トレーニング」になります。
歌唱トレーニングとは具体的には、
1、それぞれのジャンルや曲の雰囲気に合わせた母音、子音の発音の仕方
2、フレーズごとの音の強弱の付け方
3、フレーズごとの音の共鳴のさせかた
4、フレーズごとの声帯の使い方
5、語尾の切り方
6、声と息の変換率のコントロール
7、ビブラートのニュアンスのコントロール
8、母音にアクセントをつけるのか?子音にアクセントをつけるのか?
など、ざっと挙げただけでもキリがありません。
これらのテクニックをボイストレーニングを積み、声のレベルを上げながら歌に応用し実践していく。
そして、この一連の流れを身につけていく事によってあなたの歌が劇的に上達していくのです。
これを聞くと 「うわぁ~大変そうだな!」と思う人も多いかもしれませんが、まずはあなたの大好きな音楽のジャンル・アーティストから始めれば楽しみながらできると思いますよ。
大好きなジャンルの音楽やアーティストさんの曲を繰り返し聞き、どのような歌唱法・テクニックを使い、歌の世界をを表現・作り上げているのか、そのニュアンスを感じながら聞き込む事からはじめてみるといいと思います。
すると、
「今まで聞き流していたけれども、こんなに繊細に強弱を付けていたのか」
「確かに、ここで吐息まじりの声で歌うと切なさが表現されるな~」
など、色々な発見があると思います。
そして、趣味で音楽をやる程度であれば、自分の好きな音楽のジャンル・アーティストさんを研究するだけでそれだけでも十分です。
(※もしあなたがプロアーティストを目指しているのであれば、ある特定の人に歌が酷似しないよう、偏りなく様々なジャンルのアーティストさんを研究する事をお勧めします。)
しかも、この歌唱法の聞き込みトレーニングをはじめると、今まで以上に音楽が楽しくなってきますよ!
現在のあなたが考えている以上にプロのアーティストというのは1曲に対して様々なテクニックを駆使しています。
それを理解できるようになると感動すら覚えるようになってきます。
そして、この聞き込みトレーニングを始めると、今まで気付かなかった様々な歌唱テクニックに気付けるようになりますので、歌を聞くだけでも少しずつ歌が上達するようにもなってきますので取っ掛かりとしてはおススメのトレーニングになります!
1982年(昭和57年生まれ)
アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。
その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。
今まで指導してきた生徒数は300人を超える。