• 喉を壊さない練習の基本 | ボイストレーナーKの個人ボイストレーニング

喉を壊さない練習の基本

今回はボイストレーニングを行う上での注意点や気をつけて欲しい重要な事に関して書かせていただければと思います。

声帯を傷つける事なく、安全かつ効率的にあなたの歌を上達させるための知識をボイストレーナーの視点で書かせていただきますのでしっかり読んでみてください!

【1、短期集中で長時間練習しない】

声帯という組織はとても繊細で傷つきやすい物です。
少しずつトレーニングを積み、声帯を休めたり、メンテナンスしながらボイストレーニングを行う必要があります。

短期集中で長時間ボイストレーニングを行うと声帯を痛めてしまいます。
痛めた声帯は正常な動きができないので、やればやる程声が出なくなり無理やり出そうとしがちになります。

それではかえって逆効果になってしまう可能性も十分あるのです。

また、歌というのは正しく声を出す為に必要な筋肉を鍛えないといけない側面もあります。
なので初心者の方が1日、2日ぐらいの短期間で目まぐるしく上達するものではありません。

早く歌が上手くなりたいという気持ちは私も十分わかりますが、1日や1週間などの短いスパンで上達を考えるとかえって変な癖をつけたり声帯を痛めてしまう可能性が高いです。

なので1ヶ月、3ヶ月、半年から1年単位という長期的なスパンで捉えた方が最短で歌が上手くなっていくのです。

【2、短い時間でも毎日練習をする。】

極端な話し、1週間に1日、4時間練習するのと、毎日15分練習するのとでは、毎日15分練習する方をお勧めしています。

上記の「短期集中で長時間練習しない」で説明した内容と同じなのですが1日に長時間歌うと声帯を痛めてしまいます。

また、歌の練習はスポーツの練習と良く似ている所があり、毎日の積み重ねが物を言い、上達していく傾向が大きくあります。

なので、短時間でもいいのでなるべくコツコツと練習していきましょう。

【3、こまめに休憩を入れる】

次回のコラムでも書きますが、ボイストレーニングをする時はこまめに休憩を取る事をお勧めします。

ボイストレーニングをしていると、無意識の内に色々な所に力みが出てきます。
なので声帯を休めるだけではなく、力みをリセットする意味でも休憩は必要なのです。

また、休憩後は驚くほど声帯の動きや共鳴がスムーズにいく場合があります。
一生懸命トレーニングしても、どうしても出なかった歌声が10分ほど休憩を入れトレーニングを再開した時に

あれ、出ちゃった!!
となるケースは良くあるのです。

ボイストレーニングというのは「感覚を掴む」という観点もとても重要です。
なので、意地になって「絶対この声を出してやる!!」とトレーニングをするよりも、こまめに休憩を入れ、自然と出た声の感覚を掴むという意識を持った方が遥かに上達が早いのです。

次はボイストレーナーをしていてよく質問される

歌を上達させるためにはどれぐらい練習したらいいんですか?

という内容について書かせていただきたいのですが、少し長くなりましたので続きは次回のコラムで書かせていただきますね!

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ボイストレーナーK

1982年(昭和57年生まれ)

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。


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