• 実際に練習する上での注意点 | ボイストレーナーKの個人ボイストレーニング

実際に練習する上での注意点

前回までは歌を上達させるのに最適な練習時間や頻度に関して書かせていただきました。
今回からは具体的にボイストレーニングをする際に気をつけるべきポイントについて書かせていただきます。

【4、ウォーミングアップを必ずする】

声帯は繊細な作りをしていると何度も説明させていただいているのですが、ウォーミングアップが必要な所は運動と非常に似ています。

想像してみてください。
なんの準備運動もせず、いきなりハードな運動をしたら、十分なパフォーマンスを出せない所か、筋肉や靭帯を痛めてしまう可能性だって大きくありますよね。

実は歌にも同じ事が言えます。

ウォーミングアップをせずに、いきなり高音部分の発声をしたり大きな声で歌い出したら、十分に声も出ませんし、必要以上に声帯へダメージを与えてしまいます。

そして、声帯はウォーミングアップをし、徐々に強い声を出すというような段階を踏んでいく事によりその働きが活性化していきます。

なので結果的にその後に行うトレーニングの効果も上がり歌の上達も早くなるのです。

具体的なウォーミングアップ方法は別のコラムで書かせていただきますのでぜひ参考にして読んでみて下さい!

カラオケの前に少しやるだけでも違いを感じられると思いますよ♪

【5、高音ばかり練習しない】

ボイストレーナーをしていて、本当によく感じるのが高音に問題を抱えている生徒さんが多い事と、生徒さん自身が上手に高音を出したいという気持ちが強すぎて、高音ばかり練習してくる事です。

確かに高音を上手に出す事はボイストレーニングの中でも重要な項目の一つなので、集中して練習する期間も必要です。

しかし、ボイストレーニング初心者の方はまだ、声の共鳴・声帯のコントロール・ブレスコントロールなどが十分にできていないので高音ばかり練習していると声帯にダメージを与えてしまう可能性があります。

そして、中低音域のボイストレーニングも歌を上達させる為には非常に重要です。

声帯への負担が少ない中低音域でしっかりとした声帯のコントロールや共鳴ができなければ高音域ではできません。

声帯への負担が少ない中低音域でしっかり発声の基礎や声帯のコントロールを身につけ、それを高音域の発声に繋げていく事が結果的に近道になるのです。

また、歌というのは様々な要素が複雑に絡みあっていますので、
「高音が上手に歌える=歌が上手い」
とはなりません。

・音程やリズムを正確にとる事ができる。
・中低音に適した声帯の使い方ができる。。
・それぞれの音程に合わせた共鳴方法をトレーニングする。
・ビブラートを自由自在に扱える。
・様々な歌唱テクニックを身につける。
・ブレスコントロールをマスターしている。

など様々な角度の練習が必要で、それら全ての総合で歌の上手い、下手が決まります。

なので、高音ばかりに集中せず、バランス良く様々な角度の練習をする事が結果的に歌の上達の近道になるのです。

次回のコラムではボイストレーニングの練習を重ねる上でまじめな生徒さんほど陥りやすい罠について書かせていただきますので楽しみにして待っていてくださいね!

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ボイストレーナーK

1982年(昭和57年生まれ)

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。


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