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舌は発声の大敵!?

今回も前回に引き続き、声の通り道を邪魔する

1,鼻腔・喉の周辺の筋肉
2,喉仏
3,舌
4,上顎(柔口蓋←なんこうがい、口蓋垂←こうがいすい)

の説明をしましょう。
今回は「3,舌」の説明をさせていただきます。

みなさんが想像している以上に「舌」が歌声に及ぼす影響は大きいです。
力みなく「舌」を自由自在にコントロールできるかどうかは非常に大切なのです。

どのぐらい大切かと言うと、「舌」を力まず自由自在にコントロールできるかどうかでボイストレーニングの効果や歌声に大きく影響してきます

「舌」に余計な力を入れずにコントロールできないと、共鳴腔の切り替えが難しくなってきます。

また、声帯のコントロールも難しなりますのでチェストボイス・ミックスボイス・ヘッドボイスの切り換えにも影響してきます。

そして、高音発声時において非常に大切な要素である「喉仏を適正な位置に保つ」事も難しくなるのです。

舌を自由自在にコントロールできるかどうかは歌を上達させる為の基礎能力となります。
トレーニング自体は地味な物が多いのですが、これからみなさんが行うボイストレーニングの効果や歌声に大きく影響しますので頑張ってみて下さい!

まずは「舌」のコントロールがどれぐらいできるかチェックしてみましょう!
「アーン」と大きな口を空けて鏡で見てください。
口腔の奥までしっかり見えていますか?

舌が盛上って口腔を塞いでしまい、口を空けても舌しか見えないという状態ではありませんか?
何度もお話ししていますが、この口腔は声の通り道です。
その口腔を舌が盛上ってしまい塞いでしまっている状態では正しい発声はできません。

なのでまずは舌を喉の奥が見えるようになるまでしっかり下げなければなりません。

それではトレーニングを紹介していきましょう。
喉を解放してみよう!」でも使った「アクビ」を使います!

鏡で自分の口腔内を見ながらアクビをするように息を吸い込んで下さい。
すると舌が下がりやすくなります。
舌の奥の方から下げるイメージをするとより下がりやすくなるでしょう。

この動きは日常生活ではあまり使わない動きなので最初は変な力が入り、余計歌いにくく感じるかもしれませんが、自転車に乗るのと同じで慣れてくると無意識でもできるようになってきます。

この舌を下げるトレーニングは声を出す必要もないので、電車の中や、お風呂の中などの空いた時間に1日3分とかでもいいので練習してみてくださいね。

中々舌が下がらないという方は風邪を引いた時にお医者さんに舌を抑えつけられて診察されるように、スプーンなどで舌を抑えつけてみると感触が掴みやすいです。

舌を下げる事に慣れてきたら今度は声を出しながら鏡で舌をチェックします。

低中音域では上手く舌を下げられても高音域になってくると力みが入り、舌が盛上ってくる方もいらっしゃいます。 そんな場合も舌をスプーンなどでをで抑え、感触を掴んでください。

また、「アッカンベー」をするように舌を出し、「ハ」や「ヘ」と発音しながら発生練習のもお勧めです。
その時に舌が口の中に引き込まれそうになってり、舌先がとんがったりする方は要注意です。

声を出す時に変な力みを作ってしまう癖を強く持ってしまっている方は、舌をコットンなどで持ちながら矯正トレーニングをするといいでしょう。

まだまだ舌に関するトレーニングはあるのですが、随時紹介させていただきますね!

次回は高音発声に大きく影響する「上顎」に関して書かせていただきます。

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ボイストレーナープロフィール

ボイストレーナーK

1982年(昭和57年生まれ)

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。


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