ウォーミングアップの重要性と準備体操

こんにちは、ボイストレーナーのKです。
今回のコラムではウォーミングアップの重要性について書かせていただきます。
このコラムで書く内容は、ライブや発表会などで歌う時はもちろん、友達とカラオケで歌う時や、ボイストレーニングの練習をする時まで幅広く活用でき、あなたの歌に関するポテンシャルを最大限引き出しながら、声帯へのダメージを軽減させる事ができるので、注意深く読み進めてください♪

さて、あなたが歌をうたう時やボイストレーニングを始める時にどのように始めますか？
いきなり大きな声で始めますか？それとも高音部分から始めますか？

そのようなやり方で始めている人はちょっと待って下さい。
いきなり大きな声、高音部分から始めてしまうと声帯が十分反応できず、あなたが本来もっている実力の半分ぐらいしか出せないのと同時に声帯に大きなダメージを与えてしまったり、思うように声が出ず無理やり声を出そうとして変な癖をつけてしまう可能性が大きくありますのでボイストレーナーとしては決してお勧めできません。

スポーツをする時を思い出してもらえれば理解しやすいかもしれません。
なんの準備運動もなしに、いきなり試合などはしませんよね。
そんな事をすれば、本来の実力を出せないばかりか筋肉を痛めてしまう可能性だってあります。
歌もスポーツと同じような事が言えるのです。

歌をうたう事と声帯の関係の重要性は私のコラムを読んで下さっている方であれば理解していただいていると思います。
声帯というのは本当にデリケートな物です。
ゆっくりウォーミングアップを行い声帯が本調子になってから本格的に歌ったり、ボイストレーニングを始めていきましょう。

では、具体的なウォーミングアップ方法について書かせていただきますね。
まずは、声を出す前にストレッチをして体をほぐしていきましょう。
歌をうたうという事は体を楽器にするという事。
本調子でない体や、緊張し固い体のままではいい声は出ません。
ゆっくり体を温めるように、ほぐしていきましょう。

本当は体全体のストレッチをするのがお勧めなのですが、ライブを月に5本も10本も行うプロのアーティストでなければそこまで必要はないので、今回は上半身のストレッチだけをご紹介します。

まずは肩をほぐしていきましょう。
肩を前と後ろにぐるぐる回します。
まさに運動をする前の準備体操をイメージしてください。
肩の周りの筋が適度に伸びているのを感じながら、でもあまり力を入れすぎずに回していきます。

次に首をグルグル回します。
これも肩と首の筋が適度に伸び、ほぐれていくのを感じながら行いましょう。

次に顔のストレッチです。
表情筋や舌、顎などは歌をうたう時に大きく影響します。
なので、ストレッチでほぐしておくのが大切です。

まずは表情筋から。
口角をグイっと上げて笑顔を作ってください。
「普段こんなに笑わないよ～」ってぐらい大げさに口角を上げて笑顔を作るのです。
それを何回か繰り返します。

次に大きく目を見開きましょう。
額にしわができれば上出来です。
それを何回か繰り返します。

まだ表情筋のトレーニングはあるのですが、少し長くなってきましたので次回のコラムで続きを書かせていただきます。
楽しみにしていてくださいね！

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リズムトレーニング

1982年（昭和57年生まれ）

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。