• ウォーミングアップの重要性と準備体操Part2 | ボイストレーナーKの個人ボイストレーニング

ウォーミングアップの重要性と準備体操Part2

こんにちは、ボイストレーナーのKです。
今回のコラムは前回に引き続き、歌う前や声を出す前に行うと効果的なウォーミングアップに関してボイストレーナーの視点から書かせていただきますね。
では早速続きを書かせていただきます。

表情筋のストレッチですね。
まずはほっぺたをほぐします。
当たり前の話しですが、声は最終的に口から出てきます。
ほっぺたが固いままだと、スムーズに声を出すのに適切な大きさに口を開ける事ができませんので歌をうたったり、声を出したりするのに大きく影響します。
丁寧にほぐしていきましょう。

歯磨きをし終わった後に水を口に含み水を口の中で左右に動かしますよね。
それをイメージしながら空気を口に含み左右に動かしましょう。
ほっぺたや口の周りの筋肉がほぐれていくのを感じたらOKです。

次は鼻の周りを指でマッサージしてほぐしていきましょう。
このwebサイトのコラムを読んで下さっている方なら歌う事に関して鼻が大きな影響を及ぼす事を知っていると思います!
なので、丁寧にほぐしていきましょう。
鼻の周りの筋肉をほぐすように指でマッサージします。
指で鼻をつまんだりして鼻全体をほぐすもの効果的でしょう。

以上が表情筋のウォーミングアップです。

次に舌のストレッチを行いましょう。
このwebサイトで何回も書かせていただいていますが、舌というのは歌や発声に大きな影響を及ぼします。
特に高い声を出す時に影響を受けやすいのでボイストレーナーの視点から見て、ほぐしておきたい体の一部です。

まずはアッカンベーをするように舌を思いっきり出します。
この時は舌に力が入っているのを感じてください。
そして、舌を口の中に入れてください。
今度は逆に舌が完全に脱力しているのを感じましょう。
舌に全く力が入っておらず、下顎にちょこんと舌を置いているイメージです。
そして、顎の後ろ周辺を親指でほぐします。
舌に力が入っていると、その部分は固くなるので、柔らかくなるように舌を脱力しながらほぐしていきましょう。

次に顎のストレッチです。
顎のストレッチはあまり聞いた事がない人も多いと思いますが、結構重要なストレッチです。
顎に力が入っているとしなやかな声が出ないのと同時に長時間歌い続けていると顎が痛くなってきますので要注意です。
特に、今まで自己流でボイストレーニングを練習し、高音発声に力みがある人は、かなりの力が顎に入っている可能性があるので注意していきましょう。

まずは一度奥歯を軽く噛みしめます。
そして今度は口を開けます。
下顎が頭蓋骨にぶら下がっているようなイメージで顎が完全に脱力しているのを感じましょう。

以上が体のウォーミングアップです。
ちなみに、月に5本も10本、それ以上ライブや舞台をこなすプロのアーティストの中にはこの体のウォーミングアップを30分以上かけて行う方もいらっしゃいます。
それぐらい重要な事なんですね。

ちなみにみなさんの場合は、もちろん30分程度かけてやるのが一番なのですが、毎回そんな時間もありませんよね。

なので、5分程度を目安に、時間のない時は1分でもいいのでウォーミングアップを入れていきましょう。

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ボイストレーナープロフィール

ボイストレーナーK

1982年(昭和57年生まれ)

アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。

その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。

今まで指導してきた生徒数は300人を超える。


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