【動画で話している内容】
本日のメインテーマは
どうすれば歌は上手くなるのか?
どのようなトレーニングをすれば歌は上手くなるのか?
その全体像をお話しさせていただければと思います。
まず、歌が上手くなりたいと思い、様々なボイストレーニングをされていると思うのですが、全体像が分かっていないと歌を上手くする上で今の自分にとってどんなトレーニングが必要なのか?
また、このトレーニング一体何の為にやっているのか?という事が分からない状態のまま進んでいくとボイストレーニングの効果は薄くなってしまいます。
そして、今はインターネットが発達しているので様々なボイストレーニングの方法を知る事はできるのですが意外と全体像をお話ししている情報は少ないので私が提唱している理論の全体像をお話しさせていただこうと思います。
歌が上手くなる為には6つの要素があります。
そして、私はそれを表の3つと裏の3つと名付けています。
表の3つはみなさんも分かりやすいと思います。
まず1つ目はそもそも音程が取れているか?
適した音程で歌がうたえているのか?というポイントです。
そして2つ目はリズムトレーニングです。
ちゃんとリズムに乗って歌がうたえているか?というポイントです。
3つ目は特殊になってくるのですが、歌唱トレーニングと言われるものがあります。
例えばビブラートを身につけたり様々なジャンルに適した母音・子音の使い方や歌い回しやクレッシェンド・デクレッシェンドなど
曲の雰囲気を形作っていくトレーニングが歌唱トレーニングになります。
この3つが表の3つになります。
ボイストレーニングを全くやった事がない人でもこの3つが重要だという事は分かっていただけると思います。
それに対して裏の3つ。
こっちの方が歌を上達させる為には重要になってきます。
ではその裏3つとは何かを言いますと
1つが共鳴トレーニングになります。
詳しくは、今後アップしていく動画の中で話していきますが、歌というのは肺から送られてくる息を声帯に振動させて声の元を作ります。
そしてその声の元を体内に共鳴させて音を増幅させていく。
それが共鳴トレーニングになります。
例えばお風呂の中や洞窟の中で声を出したり歌をうたったりすると普段の時よりも大きく聞こえてきたりしますよね。
それを自分の体の中で起こしていくのです。
そして低音に適した共鳴のトレーニング、主に胸に響かせるのですが
「ヒィ(実演)」
反対に高い声に適した共鳴トレーニング、鼻腔に響かせるのですが
「ンーガ(実演)」
「ホウ(実演)」
などのトレーニングを行う事が共鳴トレーニングになります。
次に声帯のコントロールがあります。
声帯のコントロールというのは高い声で歌うのにもかなり影響してきます。
先ほど声帯を振動させて声の元を作るとお話ししたのですが、音程に合わせて適切な運動・形をしなければいけません。
詳しくは今後アップしていく動画でお話ししていきますが、声帯をしっかりコントロールしチェストボイスを開発し、ヘッドボイスを開発し、それをつなぐミックスボイスを開発し、喚声点を克服する事により高い声も低い声もしっかり歌えるようになります。
言葉だけじゃ伝わりづらいと思いますので実演してみましょう。
「ハ~ア(実演)」
低い音程で使った声がチェストボイス、一番高い音がヘッドボイス、その中間の音程にミックスボイスを使いました。
これを適切に綺麗にできるかどうか?が声帯トレーニングの基礎だと思って下さい。
そして最後の3つ目がブレスコントロールになります。
多分みなさんも聞いた事があると思うのですが、腹式呼吸などをトレーニングします。
息というのは歌の動力源、ガソリンのようなものになります。
それを適切に強くも、弱くも息を使いこなす事が歌を上達させる上で必要になってきます。
これら表の3つ、裏の3つをバランスよくトレーニングしていき、足りない所を集中的にトレーニングしていく事によって歌はどんどん上手くなっていきます。
長くなってきましたので今日はここまでにしておきます。
次回は今日お話しした大枠の部分のより詳細な部分をお話しできればと思います。
今回のボイストレーニングタイムズは以上になります。
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それでは次回にまたお会いいたしましょう!!
1982年(昭和57年生まれ)
アーティスト活動を続ける中、日本・海外流問わず様々なジャンルのボイストレーニングを習得する。
その後、日本では最大数のボイストレーナーを抱える大手ボーカルスクールの統括として働き、現場で生徒さんにボイストレーニングを教えるボイストレーナーへの指導も行う。
今まで指導してきた生徒数は300人を超える。